model cars 2004年6月号 Vol.97


Tom McEwen's '57 Chevy
■MILESTONE DEVELOPMENT
Prestige Hobbies (2004) ■1/16


 "マングース"のニックネームで知られる伝説のドラッグレーサー、トム・マクィウェンのドライブする"世界最速の'57シェビー"ファニーカーが1/16スケール(約37cm)でリリースされた! ボディはファイバーグラス製だし、330点ものパーツ点数を誇るだけにディテーリングも実車さながら。そもそもはマングースと所縁の深いプレステージホビーというショップが、最新ファニーカーを1/16スケールでモデル化するマイルストーン・ディベロップメント社に特注したモデル。これは単なるミニチュアカーというよりは立派なオブジェというべきだろう。他のコレクションとは別にして、事務所やリビングなんかに単体で飾ってやりたい! ちなみに実車は'80年代末にシズラー(チェーンレストラン)のスポンサーで登場。しかしNHRAのファニーカー・クラスでは出場可能なボディは数年以内のレイトモデルのみとされているので、エキシビジョンでのエントリーだった。とはいえ'50年代のモデルがベースにされた例はかつてなかったのでセンセーショナルだったし、ファニーカーとして新たなプロポーションとなった'57シェビーのルックスは純粋にクール! ペイントも著名なホットロッド・アーティストのケニー・ヤングブラッドによってクロームパーツもリアルに表現されており、仕上がりも素晴らしい。そしてヘミパワー(キースブラック)で走らせれば 5.765秒/263.54mphのパフォーマンスでファンを魅了した。常にファンが何を見たいのかを知っているマングースは、レーサーであると同時にエンターティナーでもあった。
 ここで改めてマングース自身について説明する。彼は'50年代から'90年代初頭にかけて活躍したレーサーで、35年間のキャリアにおいてNHRAでの優勝が5回と実際の戦歴(基本的に西海岸のみの参戦だった)は決して輝かしいとは言えないが、その知名度は絶大で伝説的なレースが幾つもある。そしてドラッグレースを単なる勝ち負けだけでなくレーサーのキャラクターを活かしたドラマチックで魅力的なビッグイベントに成長させる土台を築いた人でもある! まず輝かしい戦歴を持つスネークことドン・プルドームとライバル関係を築く為に自らをマングースを名乗り、企業のスポンサードなど行われていなかった'60年代からマテル、コカコーラ、ケアフリーガム、プリムスらと契約。結果としてマテルからはキットやダイキャスト・ミニカーが登場、世界中の子供やレースファン以外の人にまでその存在を知らしめる事となった。これがどれだけドラッグレース自体をポピュラーにさせたかは御承知の通り。同時にホットウィール、モパーの世界においてもアイコン的存在となっている!



HOT WHEELS LEGENDS
■Tom McEwen's '57 Chevy Funny Car
■"40th Anniversary of Signature
■'57s" 4-car set(1998)■1/64
World's Fastest '57 Chevy Funny Car
■REVELL (1989/99)■1/24

 
ホットウィールは小スケール最高のクオリティを誇ったレジェンド・シリーズからのリリース。現在は100%/コレクティブル系の一員となり、オリジナルのカラーバリエーションを加えて4色ある。最新色はオレンジ・メタリックだ。



実車の登場とほぼ同時にリリースされた1/24プラモデル。モノグラム合併前のレベルのキットにしては珍しいスケールだ。その後'99年にも専用ハットピンがオマケに付いて再販されている。