model cars 2004年7月号 Vol.98



  アメリカにはコンセプトカーやオリジナル・デザインのマシンをリリースするミニカー・ブランドが多く存在する。その中には実車にも引けをとらない未来的なセンスを誇る100%オリジナルのコンセプトカーや、ストリートロッドが根づいた国らしくベース車を更にクールに仕立てたカスタム的なもの、はたまた荒唐無稽なショーロッド的コンセプトカーも多い。その路線で最も有名、かつハイクオリティなホットウィールを見れば、れっきとしたデザイナーが真剣にクリエイトした作品であり、自動車としてあり得ないファンタジーや子供だましのいい加減な物ではないことがわかるだろう。そんなところにアメリカの自動車趣味に対するレベルの高さを感じさせられる。…が、しかし! 中には全くそーでは無いデタラメな物もある! 今回は、そんなダメなモデル達から選りすぐり、鑑賞するにしても遊ぶにしても不適当な程小さいサイズの物だけを集めてみた。もはや自動車である事自体がナンセンスで、ジョークとしてもあまりにもバカバカしいコンセプトのマシン揃いだ!
 この路線のルーツと言えそうなのは、'72年〜'75年にマテルから販売された"Zowees"(Fun Buggies)。ちょうど実車ショーロッドの世界でもふざけたテーマの車が増え出した頃("バスタブ"等をご記憶の方も多いだろう)のリリースで、ラインナップの殆どがテーマもルックスもギリギリ実車ショーロッド的に纏まっているのだが、今回登場のサメやスカル等は完全にアウト! この流れを汲む最新ダメモデルとしては昨年デビューの"MAD WHEELZ(マッドウィールズ)"がある。聞き覚えのないブランドだが、ホイ−ル等もなかなかの雰囲気でお薦めだ!? とはいえ良く考えてみると、これらのモデルに対してタイヤが付いているという事だけで反応し、自動車としての魅力を感じてしまっているのか? もしタイヤが無かったら興味は沸かないんじゃないか? … 自分自身でもよく判らないが、こんなバカバカしい物に魅力を感じられるのは幸せということなのでは!? それだけ気持ちに余裕のある証拠といえなくもないし、コレクション等のホビーは最終的には本人が満足できれば良いのだから、様々なものに魅力を見出せるほうが楽しいでしょ? …とは言っても、こんな物にしか魅力を感じられない様になってはオシマイなので、ほどほどに!



Savage Mondo Blitzers
■サヴェージ・モンド・ブリッツァーズ■1991 KENNER
Zowees
ゾウィーズ■1972〜75 MATTEL

 
ミニカーというよりもスケボーに乗ったフィギュアという感じだが、テーマと雰囲気は今回登場するモデル達と共通した感じ。シャシーはイメージに合わせて? 4種類用意されており、意外にも種類も豊富だ。このテのダメな物は種類が多くないとNGかも。まあ、これの魅力を解説する事自体ナンセンス? 少なくとも、良し悪しで判断できるものではない! 見た瞬間に刺さるか、刺さらないかしか無いだろう。



そもそもはシェル石油のプロモーションモデルとして8種類がリリースされたが、'73年に廃止。以後、本国ではHWのオマケとしてセットで売られたり、3〜4台の抱き合せブリスターにされた他、ヨーロッパ/カナダで"Fun Buggies"、日本では"ゼットカー"とネーミングを変えビニール袋入りの体裁で販売された。写真の3台は最初の8車種がリリースされた後に追加された、シリーズ中でも特にレアなモデル。そのモチーフはよりファニーで現実離れしたものだ! 現在かなりのプレミアが付いているが、これはただレアなだけでなく、それだけコアなファンがいるという証拠! また、'80年代後半以降のホットウィールにもサメ、恐竜、ロボット等のモデルがある。